順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(−)1週目「MadeaGoestoJail」(2032館) $41,030,947 ($41,030,947)
2(5)3週目「Coraline」 (2155館) $11,432,124 ($53,766,843)
3(3)4週目「Taken」 (3102館) $11,281,262 ($95,034,161)
4(2)3週目「He's Just Not〜」 (3050館) $8,558,225 ($70,100,901)
5(9)15週目「スラムドッグ$ミリオネア」 (2244館) $8,384,680 ($98,354,395)
6(1)2週目「13日の金曜日」 (3105館) $7,942,472 ($55,119,663)
7(6)6週目「Paul Blart」 (2835館) $6,821,377 ($121,200,930)
8(4)2週目「Confessions of〜」 (2507館) $6,742,778 ($27,378,049)
9(4)1週目「Fired Up!」 (1810館) $5,483,778 ($5,483,778)
10(7)2週目「ザ・バンク」 (2364館) $4,463,916 ($17,031,200)2本の新作がランクインしたため、3週目で「ピンクパンサー2」、2週目で「PUSH」が圏外へ消えた。
「ピンクパンサー2」の現在の興行収入は29百万ドルとなっている。
3千万ドル半ば程度がフィニッシュラインだろうか。
公開前興行収入予想は6.5千万ドルだったので、大きく外した。
前作の興行収入はトータル82百万ドルとなっていた。
ビヨンセの出演など注目が集まった前作を超えるのは当然厳しいと思われたが、まさかここまで急落するとは夢にも思わなかった。
コケる可能性はあるかとは思ったが、アメリカ人好みのドタバタコメディでもある。
「Paul Blart: Mall Cop」がヒットして、本作がヒットしないというのは理屈に合っていないところだ。
しかし、予告編を見る限りでは、あまりにも低レベルのクダらない内容になっており、あれではアメリカ人でも無視しても仕方がないのかもしれない。
今回でこのシリーズは終幕だろうか。
スティーヴ・マーティン主演映画の興行収入は以下の通り。
☆99年「ビッグムービー」トータル66百万ドル
☆03年「女神が家にやってきた」トータル133百万ドル
☆03年「12人のパパ」トータル139百万ドル
☆05年「12人のパパ2」トータル83百万ドル
ここまでの実績を残しており、急に嫌われる理由が分からないが、「12人のパパ」シリーズは、「1」→「2」で4割減となっている。
望まれない続編は4割以上の減少になるということか。
「PUSH」の現在の興行収入は25百万ドルとなっている。
3千万ドル前後がフィニッシュラインとなりそうだ。
公開前興行収入予想は2.5千万ドルだったので、当たりといえそうだ。
派手さにはイマイチ欠けるようなので、爆発的なヒットは期待しにくい。
この手のアクションはイメージが肝心となり、あまりにもイメージが悪すぎた。
ただ、製作費38百万ドルを回収することはできないが、それほど大きな赤字にもなっていない。
ポール・マクギガン監督作品の興行収入は以下の通り。
☆04年「ホワイト・ライズ」トータル13百万ドル
☆06年「ラッキーナンバー7」トータル22百万ドル
さすがに、これらは超えた。
「ファンタスティック・フォー」のヒューマン・トーチ役で知られるクリス・エヴァンス主演作となる。
彼の代表作は「セルラー」トータル32百万ドルだろうか。
これを超えることはできなかった。
ダコタ・ファニング主演作のうちヒットしていない作品は以下の通り。
☆03年「アップタウン・ガールズ」トータル37百万ドル
☆05年「夢駆ける馬ドリーマー」トータル33百万ドル
☆08年「リリィ、はちみつ色の秘密」トータル37百万ドル
ここ数年で拡大公開された彼女の主演作の中では、最低の興行収入になる可能性が高いが、もっと酷い結果になると思われたので、彼女の力で大コケを免れたのかもしれない。
「トワイライト」(トータル187百万ドル)がスマッシュヒットしたSUMMIT ENTERTAINMENTが手掛けている。
その他のSUMMIT ENTERTAINMENT作品は以下の通り。
☆08年「NEVER BACK DOWN」トータル25百万ドル
☆08年「FLY ME TO THE MOON」トータル12百万ドル
☆08年「ペネロピ」トータル10百万ドル
「NEVER BACK DOWN」を超えて、SUMMIT ENTERTAINMENT作品の中で、2番目に高い興行収入となっている。
「トワイライト」がヒットしたので、本作の失策はそれほど痛くはないだろう。
ある程度の本数を重ねることによって、キャリアを積むことも重要なのかもしれない。
新作は以下のとおりとなっている。
1位:「Tyler Perry's Madea Goes to Jail」(コメディ)
【現在の興行収入】 41百万ドル
【監督】タイラー・ペリー
【出演】タイラー・ペリー、ケシア・ナイト・ブリアン(「密告者」)、デレク・ルーク(「大いなる陰謀」)
【内容】トラブルを招くおばあちゃんは、刑務所で様々な性格な人に会う。
【アメリカ内の評価】 悪い
【公開前興行収入予想】 5.5千万ドル
専門家の事前予想では、23.6〜25.6百万ドルのオープニングを飾るとされていたが、予想を大きく上回る41.0百万ドルのオープニングとなっている。
先週『オープニングは予想通り高いものとなるだろう』とは書いたが、まさかここまで高いオープニングになるとは思わなかった。
しかし、黒人の支持が圧倒的に高いタイラー・ペリー作品であり、超初動タイプの作品となりそうだ。
なお、本作は彼の舞台用の脚本を映画向けにリメイクしたものらしい。
タイラー・ペリーシリーズは以下のとおり。
☆脚本・出演「Diary of a Mad Black Woman(05)」トータル51百万ドル
OP22→37→44→48→50
☆監督・脚本・出演「Madea's Family Reunion(06)」トータル63百万ドル
OP30→48→56→60→62
☆監督・脚本「Daddy's Little Girls(07)」トータル31百万ドル
先16→25→28→30→31(オープニング11百万ドル)
☆監督・脚本・出演「WHY DID I GET MARRIED(07)」トータル55百万ドル
OP21→39→47→51→53
☆監督・脚本・出演「Meet the Browns(08)」トータル42百万ドル
OP20→33→38→40→41
☆監督・脚本・出演「The Family That Preys(08)」トータル37百万ドル
OP17→28→33→35→36
☆監督・脚本・出演「Madea Goes to Jail(09)」
OP41百万ドル→
最近は冴えを欠いており、3〜4千万ドル程度に落ち込んでいるが、説教クサイシリーズが続いているだけである。
本作はタイラー・ペリーが"Madea"というおばあちゃんになり切る人気の高いシリーズと思われるので、同シリーズの「Diary of a Mad Black Woman」トータル51百万ドル、「Madea's Family Reunion」トータル63百万ドルが標準となる。
全作品との対比で考えると、「Madea Goes to Jail」の興行収入は86〜116百万ドルとなる。
超初動タイプと思われるので、現時点では8千万ドル前後が落ち着きどころか。
当面は「Madea's Family Reunion」トータル63百万ドルを超えることが目標となる。
これで稼げなければ、タイラー・ペリーの将来は暗いといえたが、まだまだ十分稼げるようだ。
!doctype>